サルファー山からのトンネル山(町から見たトンネル山)

 
トンネル山 第一駐車場→第二駐車場→山頂→元来た道
年月日

2015年9月7日

地域 カナダ、バンフ
1690m
天気 曇り時々雨
ひとこと バンフで一番人気の低山
 

 

歩いたコース  ▲St Julien Rd〜第一登山口〜第二登山口▼
  


登山口

ちょっと上ってきた(林の中

第二の登山口(登山道)


 

成田からトランジットで寄ったバンクーバーはお天気がよかったのだが、それからカルガリーに着くと雨。次の日のバンフまでのエクスプローラー・ツアーもずっと曇りか小雨で標高の高いところは雪。3日前には平地にも季節はずれの雪が降ったところがあったらしい。

2,000m以上のサンシャイン・メドウでのハイキングなども計画していたが、高い山は雪で真白なので断念した。バンフに着いた次の日もどんより曇りで、季節は秋を通り越して初冬。とりあえず町の人たちの散歩コースにもなっているトンネル山へ。

バンフの中心部からWolf St(バンフの町ではストリート名はすべて動物の名前)をトンネル山のある東側に歩いて行き、突き当りのGrizzly Stとの交差点までやってくると、斜め(南方向)に走っているSt. Julien Rd(車道)を歩く。道の脇にはアザミ、菜の花、ヒメシャジンなどや、日本では見ない花も咲いている(写真下)。

ゆっくり歩いて7、8分で左側にトンネルマウンテンの登山口(写真左上)(9:10)。その隣には小さな駐車場。 トンネル山の説明書きがあり、ここから山頂までの標高差は260mとのこと。東京の高尾山はケーブルカーを使うと標高差がたったの120mぐらいしかないので、それよりはもう少し歩くぐらいだ。

砂利道を歩いて行くと杉の林の中に入る。高い針葉樹の足元には低木のガンコウランだろうかそれともミヤマネズだろうか、黒い実がいっぱいなっている。白粉をまいたような実なのでミヤマネズかな。道にはいろんな松ぼっくりが落ちている。日本では見られないようなものも。

ゆるやかな道の木々の間から町が見下ろせるようになり少し上ってきたことを実感する。10分ほど歩いてまた車道に出る。ここにも道の脇に駐車場があり、ここまで車でやってきてここから上る人のほうが多いようだ。ここの登山口(左写真下)(9:20)にも説明書きのようなものがある。

     

ストリート名は動物の名前 ガンコウランの実? これは何の花?(これは何の種?)
針葉樹の実 町が見下ろせるようになる(登山道 町でもよく見かけた鳥

 

▲第二登山口〜トンネル山山頂▼   
  

<トンネル山という名前の由来(説明書きより)>
*****1882年、カナダ・パシフィック鉄道をつくる時に最初はボー川に沿ってつくる予定だったが、橋の建設や崖など難点があったため、この山にトンネルを掘るという提案がなされた。トンネルを掘るために1年半も待てないということで、結局山の北側に鉄道を作った。これにより何百万ドルも節約できたそうだ。トンネルを掘るという提案は却下されたがその時の名前がそのまま使用されてきた。ちなみに、トンネル山の前の名前は「スリーピング・バッファロー」。北側か東側からみると寝そべったバッファローに見えるからだという(写真下)。*****

ここからはジグザグにつくられたなだらかな登山道を上っていく。途中で小雨が降り出してきたが引き戻すほどでもない。少しずつ高度を上げていくと町がさらによく見下ろせるようになってきた(写真下)。町とは反対側の方に道がまわると、そこは崖(写真右真ん中)、そして向こうには雪をかぶった山々。すぐ隣のランドル山はかなり近くに見えて迫力がある(写真右上)。

さらにもうしばらく歩くとあっけなく山頂に到着(10:00)。山頂名の標識や三角点はないが、「バンフで最も人気のある山の山頂(1690m)に到着しました。おめでとうございます」という標識(写真下)でここが山頂だとわかる。さらに「地元バンフの住人Anne Nessという人は40年間の間にこの山に8,000回以上上った(1日に2回上ることも)そうで、これはエベレスト山に275回以上も上ったことになる。」とも書かれている。確かにこの山は1日に2回上ることも簡単だが、40年間も続けるのは並大抵なことではないだろう。

平らな岩で覆われているバンフの町に面した側(写真右下)からの展望がすばらしい!雲が低く垂れ込めていて周りの高い山々は半分雲に隠れているのは残念だが、バンフのコンパクトな町はまるごと見下ろせる(写真下パノラマ)。宿泊しているホテルもカメラのズームを使うとよくわかる。隣り合わせで湖と湿地が広がっていて自然と共存している町だということもよくわかる。

 


町とは反対側のランドル山

崖(向こうの山)

バンフの町(クリックして拡大)

     

標識は必ず英語と仏語併記

前の名前は「スリーピング・バッファロー」 町が見える(ジグザグ道
岩が露出している 犬の散歩も多い 「山頂に到着、おめでとう」の標識
山頂からの展望

 

 

▲トンネル山山頂〜下山
  


貨物列車がやってきた


お城のようなFairmentホテル(黄葉)

 

大きなラッパのような音が鳴り響いたかと思うと貨物列車がやってきた。山頂から見るとカラフルな貨物列車が右手の湿地帯をゆっくりと向こうに這っていき、どこまでいっても尻尾が見えないぐらい長かった(写真左上)。

湿地帯は葉紅葉なのだろうか黄色から赤茶色の絨毯が広がっている。この山を降りたら今度はあの湿地帯を歩いてみたくなった。木々はまだほとんど緑色だがほんの少し真っ黄色に黄葉している木を発見(写真左下マウスオーバー)。町の左手のサルファー山のふもとにはお城のようなホテル、Fairmont Hotelが見える(写真左下)。町の中を流れるボー川の水が青色に見えるのも印象的だ(写真下)。

町で買ってきたバンフ名物の「熊の手」チョコを(直径8cmぐらいのチョコで中にナッツが入っていてずっしり思いので一気に全部は食べられない。上にも熊の爪を表すナッツが3つ付いている)(写真下)を少しいただいたら下山(10:25)。

気が付くと雨もやんでいて、下山の途中で上ってくる人がどんどん増えてきた。日本人らしき人も何人かいた。登山口まで下りてくると(11:05)、駐車場には車が来た時の倍ぐらいに増えていた。

登山口の説明書きもそうだが、登山道以外のところを通らないようにという注意書きなども、英語と仏語の併記になっている。仏語が公用語となっているケベック州があるカナダではそれが当たり前のようだ。ほとんどすべてのものが英語と仏語の併記になっていたのは驚きだった。

     

ボー川 宿泊ホテルが見える 頂上近くにある松の木(何の花?)
木に寄生する苔 名物「熊の手」チョコ

駐車場に車が増えた