浮島(マウスオーバーで浮島の説明)
 
尾瀬1日目:鳩待峠→山の鼻→牛首→竜宮→見晴→平滑ノ滝→三条ノ滝→見晴(第二長蔵小屋宿泊)
2日目:見晴→沼尻→大江湿原→尾瀬沼ビジタセンター→三平峠→大清水
年月日2004年6月26日〜27日
地域尾瀬
約1500m
天気雨/曇り
ひとこと三条の滝、ワタスゲ、静かな尾瀬
温泉花咲の湯
関連ページ『尾瀬ヶ原(1)』『尾瀬ヶ原(2)』『尾瀬(1)』
 

 

  ▲鳩待峠〜山の鼻〜見晴▼
  


ミズバショウの巨大な葉っぱと歩荷


雨にぬれたワタスゲ (マウスオーバーで静かな雨の木道)

池塘に咲くオゼコウホネ(マウスオーバーで第二長蔵小屋)

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あまりにも有名な水芭蕉とニッコウキスゲの二大イベントの間にはさまれていまひとつ控えめなワタスゲシーズンに入った。確かに水芭蕉やニッコウキスゲのような強い個性はないが、湿原にゆらゆら揺れる白くてふわふわしたワタスゲを見たくてこの季節に尾瀬へ。

鳩待峠に着くやいなや大雨が落ちてきた。少し待って様子をみることに。その間におやつの花豆のドラ焼きを買っておく。雨が弱くなったのでスタート(8:00)!この後も雨は強くなったり弱くなったりしながら断続的に降り続く。木道が非常に滑りやすくなっているので慎重に歩かねば...。そんな人間たちの心配をよそに、この雨で大喜びしているのは草木たち。天からの大切な贈り物を全身に浴びて生き生きと輝いている。
巨大化した水芭蕉の葉っぱが「まだまだ大きくなるぞ」と言わんばかりにこれまた力強く木道に沿って並んでいる(写真左上)。一体どのくらい大きくなったら気がすむのだろう。

山の鼻に着いても(9:10)雨はいっこうにやまない。ここで花豆ジェラート休憩。この後、一度も歩いたことのなかった研究見本園をぐるりと歩いてみる。小さなワタスゲ群落を発見したが雨でびしょびしょ(写真左)。この雨ではふわふわワタスゲなんて無理。とにかく、雨には早く止んでもらって明日にはふわふわになってもらわなくては。

とりあえず、今日宿泊する見晴の第二長蔵小屋をめざして木道を歩き始める(10:15)。雨のせいで遠くの景色が見えないので、足元の小さな花たちに注目しながら歩く。この季節、大きなスターは存在しないものの、あちこちで小さくて可憐な花がさまざまな形で自己主張している。その姿をひとつひとつデジカメに収めながらゆっくり歩いていく(お花は下のお花畑ボタンAとBでご覧ください)。

ところどころで小さなワタスゲ群落を発見するがやはりどれもびしょぬれ状態。牛首に着いたころ雨が止んだ。この季節でこの天候のせいか人が非常に少ないのはうれしいことだ。竜宮小屋を過ぎるとさらに人は減り、周囲360度ほとんど誰も見えなくなった。このチャンスに360度のパノラマ写真(左のパノラマボタンを押す)に挑戦。至仏山も燧ケ岳も雲に隠れて周囲は何度ぐるぐる回っても緑だけ。とっても静かな尾瀬の自然を満喫しながら、見晴に到着(13:00)。お昼を食べて、第二長蔵小屋にチェックイン。

   
熊に注意!鴨に注目!?湿原に油?
 
 

 

▲平滑ノ滝・三条ノ滝へ▼  
  

尾瀬は湿原だけではない。午後から三条ノ滝を見に行く(13:30)。見晴から滝まで往復で3時間かかる。5時に夕食なのであまりゆっくりはできない。温泉小屋あたり(赤田代)までは、いつもの木道でルンルン歩き。あまりにも静かなのでクマさんが現れないかちょっと心配。クマさんには会いたくないけど、オコジョさんだったら大歓迎!野反湖でオコジョさんに出会ったときは写真が取れなかったので、今度こそ写真を撮りたい!そして、オコジョさんに会った証明書ももらいたい!(尾瀬では証明書がもらえます)。

この後どんどん下っていく。雨のせいで道はぬかるんでいて歩きにくいし、大きな滑りやすい石がさらに下りを妨げる。非常に急な木の階段もある。それを慎重に降りると最初の滝、平滑ノ滝(写真右上)が現れる。この滝はほとんど水平で広くて長い緩やかな流れ。

さらにどんどん下ること30分。最後にこれまた非常に急な滑りやすい木の階段を降りると、先ほどの平滑ノ滝とは対照的で力強い三条ノ滝(写真右下)が姿を見せた。尾瀬ヶ原のすべての水がこの滝となって落ちているのだそうだ。迫力満点!

時間があまりないので、即引き返す。下るときには足場が悪くて長く感じられた道も、戻り(上り)では少し慣れたせいか走るようにさくさくと歩くことができ、第二長蔵小屋には予定どおりの時間に戻って来れた(16:30)。夕食前にお風呂にも入ることができ、汗を流してさっぱりしてから夕食をいただくことができた。

 


平滑ノ滝( クリックするとビデオが見られます)


三条ノ滝

 

 ▲尾瀬沼〜大清水▼
  

ブナ1(マウスオーバーでブナ2)

ワタスゲ1(マウスオーバーでワタスゲ2)


燧ケ岳
 

2日目は、尾瀬沼へ。天気は曇り。ときおり青空も見える。ふわふわのワタスゲに少し期待をかける。最初は木道。周囲は森の女王といわれるブナ林(写真左上)。 美しいだけではない。ブナの森は水を蓄える天然のダム。 樹形は「ろうと」の形をしていて、雨は天に向かって広げている枝から幹をつたって根元に集まるようになっているのだそうだ。

途中から平坦な木道が終わり登山道に変わる。周囲はいつの間にか針葉樹になっていた。ひとがんばりして白砂峠を越えるとそこに白砂湿原が現れ食べて。ここがなぜか神聖な場所に思われるのは私だけだろうか...。沼尻蕎麦屋は今年は休業だそうだ。残念。やっと尾瀬沼休憩所に着いた。小さなワタスゲ群落を発見。今日は雨が降っていないので少しふわふわ感が出てきている。ドライヤでも持っていたら完全にふわふわになるようにブローしてあげたいところだが...。ここでしばらく休憩して、大江湿原経由で尾瀬沼ビジネスセンターに向かう。

休憩所を出て少し歩くと、沼尻平あたりに今回最高の質のワタスゲ群落がお目見え。う〜ん、これなら満足。今年は霜にやられてだめになったワタスゲも多いそうだが、ここのはフサフサとしたワタスゲ(写真左真ん中)がほとんど乾いた状態でふわふわになって揺れている。思わず、木道に横になって無我夢中でシャッターを押す。私だけではない。ここの木道ではみんなが横になっていた。

大江湿原を少し散歩した後、尾瀬沼ビジタセンターで休憩をしたら、尾瀬沼に別れを告げ、燧ケ岳(写真左下)にさよならをしながら、大清水へと下りて行った。最後の1時間の平地林道歩きはちょっと退屈だった。大清水のバス停に到着してここでも花豆ジェラートを食べていたら、登山靴のソールに罅を発見。その後、家まであと約30mというところで、ソールがぱかっと開いた。これがハイキングの途中に起こっていたらと考えるとこわい。本当に終わってからでよかった。ラッキーだったの一言。